国際コーヒー鑑定士
Qグレーダーについて

About Q Grader

kurihara coffee Qグレーダー
KURIHARA COFFEE ROASTERSは国際的なコーヒー鑑定士である’Qグレーダー’の資格を持つ店主が営む自家焙煎コーヒー豆販売がメインのコーヒー専門店です。このページではQグレーダーについて、ご紹介したいと思います。
店主と栗嫁について
店主/栗原 健(Takeshi Kurihara)

保有資格
・CQI Q Arabica Grader
・CQI Q Robusta Grader
焙煎大会の審査員経験有り

Qアラビカグレーダー、Qロブスタグレーダーの資格を取得。 アラビカ、ロブスタ、共に保有のQグレーダー資格保有者は国内に20数名程度。 店主は、アラビカコーヒーのQ認証鑑定に参加しており、鑑定記録はCQIのデータベースに公式記録として残されています。
栗嫁/栗原 梨佐(Risa Kurihara)

保有資格
・CQI Q Arabica Grader
・SCAJ アドバンスドコーヒーマイスター
・JCQA コーヒーインストラクター2級
焙煎・抽出大会の審査員経験有り

栗嫁もQ認証鑑定を経験しており、CQIのデータベースに鑑定記録は公式記録として残されております。

  • CQI(Coffee Quality Institute)国際的なコーヒーの研究機関
  • ICP(In Countory Partner):CQIから認定を受けた国内唯一のQコーヒー鑑定機関(JCE熱海ラボ)
  • Qグレードコーヒー:3名のQグレーダーによりアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCA)のプロトコル(基準)に基づき生豆、焙煎豆の鑑定、カッピングによるコーヒーのテイスティング鑑定を行い基準に達したコーヒーをQグレード認証又はスペシャリティコーヒーと認定。
  • QコーヒーのQは(Quality)
Qアラビカグレーダー取得までの体験記(熱海)
栗嫁は2021年2月にQアラビカグレーダーを取得しましたが、その取得までの道のりを体験記としてご紹介します。

Qグレーダーには2種類の資格があります。一つ目は、喫茶店やコーヒーショップ等でよく飲まれているコーヒー豆であるアラビカ種を評価する︎Qアラビカグレーダー(日本で約300人)。二つ目は、缶コーヒーやインスタントに原料として使われることの多いコーヒー豆であるロブスタ種を評価する︎Qロブスタグレーダー(日本で18人、2021年2月現在)。今回、取得までの体験記としてご紹介するのは、栗嫁が取得した︎Qアラビカグレーダーになります。また、店主である栗原は先にQアラビカグレーダーの資格を取得しており、現在は︎Qロブスタグレーダーの資格も取得しています。

︎Qアラビカグレーダーの試験では、プロの嗅覚と味覚が備わっているか、19の試験を突破しなくてはなりません。取得に至るまでの受講&試験、リテイクをご紹介していきます。

先にお伝えしますと、最初のQアラビカグレーダーコースを受講した時、一発合格者は一名でした。リテイクを受けた時もリテイクで合格したのが私を含めて二名で、一発合格者は0でした。
  • 【受講日】2020年9月19〜22日&25〜27日
  • 【場所】熱海
  • 【受講費用】25万円
  • 【Qグレーダーの必需品付き 】 生豆ディフェクトハンドブック、カッピングスプーン 2本 、吐き出し用カップ、エプロン、など
  • 【講師】松澤 宏樹(Koju matsuzawa)先生
  • 【受講人数】 今回の受講生は6人(女性2人+男性4人+講師)、合格者は一名のみでした
  • 【新型コロナウイルス(COVID-19)対策】検温、消毒、 マスク着用、少人数での開催
講習については私が印象に残っていることをご紹介します。
視覚による先入観をなくし、粉の色などがわからないように、暗い赤灯の部屋で行い 味覚、嗅覚のみコーヒーを評価する試験もあります。
Olfactory Tests…嗅覚に関する試験科目です。
実際にフルーツを食べて、香りを一致させます。
中日も宿泊が可能だったので 、私は夫からカッピング用に焙煎された豆を送ってもらいました
試験ですが、私は計算ミスなどがあり、再試験になってしまいましたが、リテイクで私を含めた二名が合格、一発合格の受講者は0人でした。
こうして、無事、国際的なコーヒー鑑定士と称される「CQI認定Qアラビカグレーダー」正式には【Licensed Q Arabica Grader】を取得しました。
Qアラビカグレーダー取得後の役割、鑑定について
合格後に、鑑定のお仕事もさせていただきましたので、Qアラビカグレーダー取得後の役割、鑑定についてもご紹介したいと思います。

Qグレーダーは生産者から依頼された豆を評価することが役割となります。何の情報も与えられず、ブラインド状態で評価することになるため、プロとしての味覚と嗅覚を持ち、正しく評価できることが求められます。流れとしては、まず生産者がICP(日本ではJCE熱海ラボ)に生豆を送ります。ICPが3人のQグレーダーを選びます。選ばれた3人がSCA方式にのっとり評価します。

ICP(In Countory Partner)とは、CQI(Coffee Quality Institute)が、世界各地において包括的にコーヒーの評価から売買支援まで行われる仕組みの普及促進協力契約を結んだ各国の協力機関で、国ごとに1機関しか認定されません。コーヒーの評価においては、依頼されたコーヒー生豆に対してICPが3名のQグレーダーを選び、当該生豆サンプルの評価を委嘱しその結果に基づき、「Q認定証」や「テクニカルレポート」を発行する。各生産国には多数存在するが日本での認定はJCEが史上初めてで唯一の存在となります。

続いて、Qアラビカグレーダー取得後、初の鑑定の仕事をご紹介します。
グリーングレーディング(生豆鑑定)
1つの検体350gにつき20分、3検体あるので、計1時間です。時間内に的確に選別できることを求められます。
ローストグレーディング(焙煎豆鑑定)
焙煎豆100g中、クエーカー(欠点豆)がいくつあるかで格付けされます。
カッピング